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エンドゲームの基礎 昇格の正方形とオポジション(見合い)

ポーンを昇格させよう

チェスは取った駒が使えない為、ゲームが進むにつれて戦力が減っていきます。

チェックメイトをできる戦力がなくなると、次はどちらが早くポーンをプロモーション(昇格)させられるかの勝負になります。

ポーンが昇格して先にクイーンになれば相手をチェックメイトする可能性が高くなります。

 

今回の記事では昇格させるための基礎知識を紹介していきます。

しっかり覚えて終盤で相手に差をつけましょう。

昇格の正方形

 

早速ですが問題です。

白はこのポーンを昇格させられるでしょうか?

考えてみてください。

 

 

正解は、、、

昇格できます。

 

ポーンを突けば昇格することができます。

実は昇格できるかできないかは簡単に判別できます。

 

 

緑の線で囲まれた正方形の中に次の手で黒のキングが入ることができれば追いつくことができます。

今回は黒キングが次の手で正方形に入ることができないので白のポーンを安心して昇格させることができます。

 

初期配置で黒キングがもう1マス左にいれば白ポーンは昇格できないということですね。

 

オポジション(見合い)

 

ポーンエンディングで重要なテクニックの一つにオポジションがあります。

オポジションとはキング同士が見合った状態で相手に手番を渡すことです。

 

 

上の図で、

白が手番の場合、黒がオポジションを取っている。

黒が手番の時は、白がオポジションを取っていることになります。

 

オポジションを取ると相手キングの動きを制限することができて有利になることが多いです。

 

 

白キングが緑の丸がついている最後段行きたい場合、

白がオポジションをとっていれば到達できますが、黒がオポジションをとっている場合は前に進むことすらできません。

 

まずは白番の場合(オポジションを黒に取られている)から見てみましょう。

 

白が横に動けば黒はその正面に動きます。

左に行こうが右に行こうが黒キングはいつまでもついてきます。

永遠に白は前進することができなくなってしまいました。

 

 

後ろにいってしまうと?

 

 

前に行くどころか最後段に追いやられてしまいます。

このようにオポジションを取ったキングは主導権を握ることができます。

 

それでは白がオポジションを取った場合(黒番)を見てみましょう。

 

黒が左へ動いたら白は右上に前進することができます。

 

少しでも抵抗しようと黒は右上に戻りますが、白はもう一度オポジションを取り、黒に手番を渡します。

 

 

黒が左に動いたら、白は右斜め上へ進んで、最後段への道が開けました。

他にもいろいろなルートがありますので実際に駒を動かしてオポジションの感覚を身につけましょう。

オポジションを取ることはポーンを守る上でとても重要ですからしっかり覚えておきましょう。

 

 今回はここまで。

またエンドゲームについての記事を書きますのでお楽しみに。