問題集を買う理由とは
今は無料でなんでも手に入ってしまう時代。便利な世の中になったもんです。
チェスに関していえばチェスアプリでチェックメイト&タクティクス問題が解けます。lichessなら基本的にすべて無料です。
それならば、わざわざお金を出してチェックメイトやタクティクスの問題集を買わなくてもいいじゃないか、と思いますよね。
しかし個人的には問題集を買った方が良いと思っていますので、その理由について書いていきたいと思います。
無料サイトのメリット・デメリット
lichessは無料のチェスサイト、チェスアプリで、タクティクス問題やソフト解析など色々な機能が使えます。
メリット、デメリットについてまとめていきたいと思います。
メリット
・無料でたくさん解ける
とにかくお金をかけずに多くの問題を解くことができます。
学生さんの強い味方です。
・いつでもどこでもチェスに触れることができる
電車に乗っている時、休憩時間に、トイレの中で、いつでもどこでもチェスに触れることができるのは時間のない社会人にとってはありがたいです。
デメリット
・無限に解けるのでだらだら続けてしまう
沢山タクティクス問題を解いているうちに惰性で指してしまったり集中力が低下してしまうこともある。
無料が故に身が入らないということもあるのかもしれません。
・繰り返し同じ問題を解けない
いい問題だったなーと思ってももう一度解くことができない。問題番号を控えておけば良いのでしょうがほとんどの人は面倒臭くてやらないでしょう。テーマを絞って解くこともできるが、体系立てて学んだり解いたりすることが難しい。
・解説がない
問題を解くことはできるが、どういったところに注意を向けて解けばいいのか解説がないのでわからないところはわからないままになりがち。
思いついたことは以上です。
これからは問題集を買って良かったことを書いていきます。
問題集を買って良かったこと
・同じ問題を繰り返し解ける
同じ問題を何回も解くと、見た瞬間に最善手が浮かぶようになりました。
特に初心者、初級者はパターン認識を鍛えることが大事なので、見た瞬間にピンとくるまで繰り返し解くことが大切。
実戦の中でも同じような形になった時に自信を持って指せるようになりました。
・有料なので元を取る気持ちで頑張れる
身銭切った方が元を取る気持ちでがんばれます。人にもよりますが、多少痛みを伴った方が上達にはいいかも?
・自分に合ったレベル、テーマを選べる
ますは簡単な問題集を買ってみるとバンバン正解してやる気が出て精神衛生上良いです。
逆に正答率が低いとやる気が失せます。少しずつ難しい本に手を出していくのがベターです。
間違ってもいきなり「Dvoretsky's Endgame Manual」のようなマニアックな本を買ってはいけません。チェス辞めたくなります。
また、メイト問題、タクティクス問題、エンドゲームなど自分に必要そうなテーマに絞れるのも良いです。
・必要な知識を著者が選んでくれている
絶対に覚えていた方が良い形、教育的な例題を難易度順に体系的にまとめてくれているので実戦に反映しやすい。
難しい問題には解説が入っているので理解しやすい。その場ではわからなくても後で読み返してみると納得できるときもある。
メイト&タクティクス問題を解く時に気をつけること
・モチーフに気を付ける
スマザードメイトがテーマならどこにナイトが動けば良いか、どのようにキングを閉じ込めればいいか等
闇雲に読むのではなく論理立てて読むことで理解度が上がります。
また実戦で似たような局面になった時に、知っている局面に誘導できるようになります。
正解することも大事ですが、理解を深めることも目標にしましょう。
・自分自身に解説しながら解く
口に出して言語化しながら自分に解説してみましょう。頭の中が整理されます。
・盤面を見た瞬間に解けるようにする
先ほども出ましたが、問題を見た瞬間に答えが分かるくらいにまでやりこみましょう。
有名な形のメイト&タクティクスが一目で分かるくらいになれば、すでに中級者レベルの実力になっているはずです。