駒の動き方、チェックメイトの仕方がわかったら、早速ゲームを始めてみましょう。
とは言ってもどの駒から指して良いかわからないと思いますので、どの駒をどのように駒展開したら良いのか、
まずは理想の形を見ていきましょう。
駒展開の大原則
まずキングの前のeポーンを2つ進めましょう。
そうするとクイーンとビショップを動かすことができるようになりましたね。
黒にはずっとお休みしてもらって、次も白の駒を動かしていきます。
次に動けるようになった最強の駒クイーンでどんどん攻撃していきたいところですが、
まずは落ち着いてキングサイドキャスリング(盤右側)を目指して駒展開していくことにします。
そのためにはナイトとビショップを動かす必要がありますね。
ナイトとビショップではナイトの方が足が遅い(進める距離が短い)ので先に動かしていきましょう。
次に予定通りビショップを動かしてキャスリングの準備が整いました。
動かした白マスビショップは一手動かしただけで黒キング前の弱点f7のポーンを狙っていてとても強力です。
このように「キャスリングの準備をしながら相手の陣地を攻撃する2つの狙いがある手」が良い手とされています。
これで最初の目標であるキャスリングができました。
キングが相手から直接攻撃されることがなくなり、ルークが中央に移動して攻撃参加がしやすくなりました。
守りが固まったところで今度は攻めるための駒展開をしていきましょう。
次はクイーンの前のdポーンを2つ進めましょう。
こうすることでビショップが動けるようになり攻撃参加することができます。
ビショップが動けるようになりましたが、足の遅いナイトを先に動かすことにしましょう。
どんどんと駒が盤の中央に向かっていて、それぞれの駒の動けるマスが増えていますね。
黒マスビショップも攻撃的な位置に動かしましょう。
これでマイナーピース(ナイトとビショップのこと)の展開が完了しました。
これでどちらのビショップも敵陣に攻撃している状態、ナイトもいつでも攻撃参加できる位置にいますね。
マイナーピースを全て展開してからメジャーピース(クイーンとルーク)を動かしましょう。
最後にクイーンを1マス動かして駒展開が終了です。
クイーンが黒マスビショップと同じ斜線にいることで攻撃力がさらに増しました。
そして1段目にいるルークが連結したことで守備が盤石になります。
この後は二つのルークを中央に寄せてセンターから攻撃していきましょう。
これが一つの理想型です。
今回は黒にお休みしてもらいましたので理想の駒展開が完成しましたが、実際のゲームでは黒は白の駒展開を邪魔してきますのでこのようにうまく進むことは稀でしょう。しかし、駒展開の大原則を知っているだけでどの駒を動かせば良いかのヒントになると思います。是非実践に役立ててください。
駒展開のまとめ
・eポーンを突いて駒が動けるマスを開ける。
・ビショップより先にナイトを展開する。
・なるべく早くキャスリングを完了させる。
・マイナーピースを先に全て展開する。
・メジャーピースは最後に展開する。
・ルークを連結させて駒展開終了。
・実際のゲームでは手順が前後することがある。
・相手の駒の攻撃、狙いに注意しましょう。
この記事が少しても上達のお役に立てれば幸いです。